5120×3200でFlashを表示してみる

2560×1600 (WQXGA)のモニタを4台を二行二列に並べて総サイズ5120×3200とし、Flashをフルスクリーンで表示しました。


フレームレートは、Stats上は60と出ていますが、見た目では若干のカクツキがあります。印象としては50FPSくらいだったら、問題なさそうではあります。もちろん、30FPSとかなら余裕です。
ちなみに、WindowsのAeroは有効にしたほうがFPSが高いです。

ビデオカード

ビデオカードはAMD FirePro V7900SDIを使いました。これは、株式会社エーキューブより、検証用としてお借りしたものです。

検証レポート

◆ハードウェア
Intel Core i3 2.60GHz
メモリ4GB

◆ドライババージョン
8.911.3.4-120523a-140087c-Retail

◆検証OSバージョン
Windows 7 HomePremium SP1 64bit

◆検証ソフトウェア

  • swf
  • swfは「地球儀5(Flare3D)」にStatsを加えたりしたもの。3Dアニメーション部分は全く同じ。109494個、1,313,928トライアングルで、60FPS版と30FPS版の二種類を用意した。
    描画状況はStatsライブラリを用いた。開発時期から見てGPU描画を前提としてないので目安とした。

  • ブラウザ
  • 複数モニタでフルスクリーン(C#)」で紹介したそのままを利用。

  • CPUモニタ
  • CPUの使用状況はWindowsタスクマネージャーを用いた。

  • GPUモニタ
  • GPUの使用状況はGPU-Zを用いた。

◆検証モニタ
WQXGA(2560×1600)のモニタ4台を用いた。

モニタ内訳
Dell 2007WFP-HC 2台 DisplayPortが無いので、DualDVI to DisplayPort変換ケーブルによって接続。
Dell 2008WFP 2台 DisplayPort接続。

◆検証1(モニタ3台接続、7680×1600、60FPS)
モニタ3台接続をし、Catalyst Control Centerによって、7680×1600や2560×4800のモニタとしての表示を行った。

結果:
Stats上で60FPSと表示され、見た目でも違和感が無かった。

◆検証2(モニタ4台接続、5120×3200、60FPS)
モニタ4台接続をし、Catalyst Control Centerによって、5120×3200のモニタとしての表示を行った。

結果:
Stats上では60FPSの表示と出ているものの、若干のコマ落ち感があった。

◆検証3(モニタ4台接続、5120×3200、30FPS)
検証2で60FPSにコマ落ち感があったので、30FPSのswfで表示を行った。

結果:
Stats上で30FPSと表示され、見た目でも違和感が無かった。

◆補足1
GPU,CPUの使用率の詳細は記録していないが、おおむね次の使用率だった。
GPU-ZではGPU使用率50~60%程度
WindowsタスクマネージャーではCPU使用率 2~6%程度

◆補足2
それぞれの検証では、WindowsのAeroを有効にしている。
無効にした場合、Stats上では24~30FPSと表示され、見た目でも同様のFPS程度に見えた。また、リフレッシュレートが一致しないような横線が現れた。

◆補足3
検証機器の4台のモニタを接続し起動しても、2007WFP-HCはWQXGAのモニタとは認識しなかった。ほとんどの場合、次の手順を踏む必要があった。

  • 1)2007WFP-HC二台を接続して起動する。
  • →PCには2560×1600として認識していることを確認する。

  • 2)PCは起動した状態のまま2008WFP二台を接続する。
  • 3)画面が一度暗くなり、戻ると、2008WFPは2560×1600と認識されているが、2007WFP-HCが二台とも1280×800等の解像度と誤認されている。
  • 4)2007WFP-HCをWindowsのコントロールパネルの「画面の解像度」から、「2560 x
    1600」を選択する。これで、2560×1600のモニタ、4台と認識されたことになる。
  • 5)Catalyst Control CenterのEyefinity ディスプレイグループをつくり、5120×3200として扱う。

4や5の操作後であっても、PCの再起動をするとこの5120×3200の状態は維持されず、必ず1からの操作を行う必要がある。

2008WFP2台+2007WFP-HC1台の合計3台接続の場合でも、同じ手順を踏む必要があった。

DisplayPortとDualDVI to DisplayPort変換ケーブルを用いた接続が混在した場合の問題の可能性がある。実案件の稼動システムとしてはこのような状況は少ないとは思われるが、開発現場ではこういった混在はままあることなので、注意したほうが良さそうだ。

画面キャプチャ

GPU-Zによる詳細
Aeroが有効だとGPU Loadが70%
Aeroが有効だとGPU Loadが70%
Aeroを無効にするとGPU Loadが42%になる。FPSも落ちてしまうので、Aeroは無効にしないほうが良い。
Catalyst Control Centerで複数ディスプレイをグループ化できる。これによって、単一デスクトップとして動作させられる。
単一デスクトップ化完了。これで、Windowsからは5120x3200のディスプレイとして扱われるようになった。
ハードウェア情報
ソフトウェア情報
おまけ。実寸(5120x3200)生キャプチャ
2画面を繋げたような表記になっているが、実際は4つ繋げている。