インターバルカメラrecoloを使ってみた

KING JIMのインターバルカメラ、レコロを使ってみた。数秒とか数分に一度、自動的にシャッターを押し続けるカメラで、アサガオがつぼみから咲く様子を数十秒のムービーにできたりするやつだ。
オフィシャルサイトにサンプルムービーがいくつもある。
なんだか楽しそうだ。 ってことで試してみた。

画質は低いんだけど、ともかく手軽なのが嬉しい。
データの保存は媒体はSDカード。映像フォーマットはAVIファイル。PCで読み込んで内容確認したら、そのままYouTubeにアップできるのでとても楽。

ともかく撮ってみた

まずはこんな感じに、物干し竿の上にゴロリ。

上に向けて空を撮影。

よくある映像なんだけど、やっぱり自分で撮ったと思うと楽しい。なんかこれだけでも満足。

この後、日も暮れ始めてきたので、建物もあえて入れて月に向けてみた。

雲の流れと月の光がきれい。
でも、さすがにおもちゃカメラなので、暗さに弱い。

次は新宿西口ビッカメ前の歩道橋から。

試しに、ビビッドモードという彩度をあげる設定を使ってみた。ミニチュアカメラっぽい。
画面がチカチカするのは、雲の動きによって、空の明るさがころころ変わった日だったから。

都庁の展望室に行って、代々木、東京タワー方面を撮影。

雲以外の変化があまり無くて残念。電車とか道路とかが写っていたらよかったのに。

西側の窓に移動して、都庁展望室から夕日に向かって撮影。

画面中央辺りから日没しているんだけど、太陽の形がよくわからない。
もうちょっときれいに撮れると思ったんだけどな、、、。
でも、空が暗くなって、街の明かりが浮かび上がってくる様子が取れたのは良かった。

移動撮影

いくつか撮影しているうちに、固定カメラに不自由さを感じてしまった。カメラ自体を動かしたくなったのだ。でもインターバルカメラでは、30秒分の900コマを撮るにも30分くらいかけているので、手持ちでゆっくり動かし続けるときれいな動画にならない。そこで、タミヤのモーターとかタイヤとか超低速用ギアボックスを買ってきてゆっくり動く車をつくってみた。3分で1メートルくらい進む。


公園の比較的平らな地面を走らせたのだけれども、映像ではガタガタ揺れてしまっている。

横向きにして道行く人を撮ってみた。

こちらもイマイチ。実はもっと長く撮るつもりだったのだけれども、揺れでカメラが倒れてしまった。画面下部にノイズがでているのは恐らくその時に映像ファイルが壊れてしまったせい。

もっと確実になだらかに動かすには、レールしかないかなと思ったので、プラレールにカメラを乗っけてみた。そして糸でゆっくりと台車を引っ張る。引っ張るのはタミヤの超低速ギアボックスなので10分で30センチくらいの移動速度。


だいぶスムーズになった。
ただ、左右の揺れがある。プラレールは子供がガチャガチャと適当に置いても良いようになっていて、左右の遊びが大きめにつくられている。

さらに改善するにはプラレールや台車を改造するか、もっときっちりとしたレールのものを買うしかない。

でも、ひとまずこの撮影方法はとりあえず満足した。
というか、別なやることがあったので、これ以上追求はしないことにした。

時間メモとしてのインターバル動画

その別なことというのは、先日お知らせした、御茶ノ水アーチナイトだ。
このアーチナイトの際にもインターバル撮影をした。

特に事件が起きるわけでもない。普通の準備風景だ。
恐らく、多くの人にとって面白くもなんともないものだと思う。
でも、この場を共有した人にとっては、誰がどの位置にいて何をやっているのかを思い出すきっかけになる。この映像には自分は何を思っていたのか、誰が何を言ったのかは記録されていないが記憶で補完されることによって、却って記憶の固定が促される気がする。
同じことを通常の映像でやっても、3時間の固定カメラの映像など見るだけでも大変だ。大容量のカメラで撮ったところで、一度も誰にも見られることがないだろう。このインターバルカメラでの映像の時間軸の方では、見返すのに手軽で便利だし、どこか記憶を巻き戻す際のスピード感に合っているように思えてむしろちょうど良い。

この意味で、YouTubeで見つけた面白い映像を紹介する。

撮影者は首から下げて遊園地を楽しんだのだろう「ちょうどいいアングル」なんてたぶんひとつも無い。でも、恐らく当人からすると、その日確かにそこで楽しんだ、という記憶を呼び起こすのには十分な記録に違いない。


「ニンニクとワケギの植え付け」それだけ。準備したとおりに植えつけるだけで予定外のことは何も起きない。「黙々とこんな風に作業しています」だけしか伝わらない。でも、それは日ごろ人が伝えるのに苦労しているメッセージだ。
植え付け入門者の教材になるだろうか。スーパーのワケギコーナーで流したらお客さんは安心して買ってくれるだろうか。

加工されたイメージに慣れすぎているからこそ、こういった無加工の映像が面白く感じるのかもしれない。
美しい写真やたくさんの言葉で伝えにくいことを伝える一つの方法だ。